Triumph Bonneville T120は1959年に登場した、英国バイクの永遠の象徴。その名はユタ州のボンネビル・ソルトフラッツにちなんでおり、1956年にジョニー・アレンが214mphの速度記録を樹立したことへのオマージュ。並列2気筒の美しいエンジンサウンドと洗練されたデザインは、スティーブ・マックイーンをはじめ世界中のライダーを魅了した。
1959年のマン島TT直前、Triumphのエンジニアはスピードを求める声に応えてキャブレターを2基に増やした特別モデルを急骤製作。これがT120 Bonnevilleの原点。同年のレースで見事な成績を収めた。
スティーブ・マックイーン、クリント・イーストウッド、そしてエルヴィス・プレスリーも愛したというBonneville。特に映画「大脱走」でマックイーンが演じた脱走シーンは映画史に残る名場面となった。
1969年には649ccから724ccに拡大。この時期が多くのファンが「黄金期のボンネビル」と称する時代。海外市場では特に北米での人気が高く、「英国の良心的なバイク」として熱狂的なファンを持った。
現代のBonneville(2001年リバイバル以降)も同じ名前を冠しているが、旧車ファンにとっての「本物のボンネビル」は1970年代前半までのモデル。70年代製の個体は今も世界中の旧車ショーで最も注目される一台。
マン島TT、デイトナ200マイル、各国のエンデュランスレースで活躍。1971年のProductionレースでも優勝を重ね、英国バイクの名誉を守り続けた。
1969〜1972年の英国仕様「ジュビリー」前後の個体が市場で特に高評価。日本への輸出モデルと英国・北米仕様でスペックが異なるため、個体の来歴確認が重要。
クラシックカテゴリの伝説モデル
Historical Context
ロックンロールが世界を席巻し、若者文化の革命が始まった1950〜60年代。スティーブ・マックイーン、エルヴィス・プレスリーが象徴する「クールな男」の時代。英国は戦後復興を遂げながら、植民地の独立という変容を経験していた。「スウィンギング・ロンドン」の時代が始まろうとしていた。
英国車全盛時代の頂点と終焉を同時に生きたモデル。Triumph、Norton、BSAがバイク市場を支配していた最後の黄金期。しかし1969年のHonda CB750 Fourの登場が、英国バイク時代の終わりを告げるカウントダウンを始めた。
1963年公開の映画「大脱走」でスティーブ・マックイーンが演じた脱走シーンは映画史の宝。Bonnevilleはバイクという機械を「男のロマン」に昇華させた最初のマシンの一つ。現代でもオールドバイクの文脈で「英国らしさ」の象徴として語られる。
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