1960年代、フォードとフェラーリの壮絶な戦いが繰り広げられたル・マン。企業の威信をかけた戦いは自動車史上最もドラマチックな対決となった。
ル・マン24時間耐久レース。フランス・サルトサーキットで毎年6月に開催される、世界で最も過酷な自動車レース。24時間走り続けるこのレースは、マシンの速さだけでなく、信頼性、耐久性、そしてドライバーの精神力が試される究極の戦いだ。
フォード vs フェラーリ
1963年、ヘンリー・フォード2世はフェラーリの買収を試みた。しかし、交渉は決裂。エンツォ・フェラーリに侮辱されたと感じたフォードは、巨額の資金を投じてル・マンでフェラーリを打ち負かすことを決意する。GT40プロジェクトの始まりだった。
1966年、ついにフォードGT40 Mk IIがル・マンで1-2-3フィニッシュを達成。フェラーリの6連覇を阻止した。ブルース・マクラーレンとクリス・エイモンが駆るGT40は、24時間で4,843kmを走破。企業の威信をかけた壮絶な戦いに、フォードが勝利した瞬間だった。
伝説は続く
フォードは1966年から1969年まで4連覇を達成。その後もポルシェ917、マツダ787B、アウディR8など、数々の名車がル・マンの歴史を彩ってきた。2023年にはフェラーリが499Pで50年ぶりの総合優勝を果たし、ル・マンの伝説に新たなページが加わった。